心に「大悲」(観音さま)を ~“慈悲の瞑想”~ お寺ヨガSalonより
“大悲殿”
当山や、観音様をご本尊とする多くの寺院で、御朱印の中央にこのように書きます。
「大悲」は、衆生の苦しみを救おうとする広大な慈悲の心をお持ちの観音様のこと。
「大悲殿」とは、そんな観音様がいらっしゃる建物、つまり当山では本堂を指します。
いつも観音様のように穏やかなお顔で、朗らかでいたいと思っていても、生きていると、大切な人や大事にしているものを失ったり、自尊心を傷つけられたり、善意の気持ちを踏みにじられたと感じたりと、様々な出来事のなかで悲しくなることがあります。時にはそれが怒りとなることも。
そういった負の感情に気づいたら、良くないもの、まるで自分には関係ないものだと、心の奥に押し込んで、フタをしたりしてはいませんか。
気を紛らわしたりして忘れたつもりでいても、何かのきっかけで、もっと大きな感情として噴き出したり、気づかないうちに心をむしばんで、気づいたら胃に穴が開いていたり、立ち上がるのも困難なほど病んでいるかもしれません。
晴れの日もあれば、雨の日もあるように、負の感情があるのも当たり前のこと。大切な、自分の感情です。その感情に気づいてあげて、認めてあげましょう。直視するのが辛すぎることもあるかもしれません。それでも、認めてあげることで、負の感情は減っていくと言います。
人は人によって傷つき、人によって癒されます
自分や自分の大切な人の幸せを願うのは簡単でも、自分を傷つけるような相手の幸せを心から願うのは、難しい方が多いのではないでしょうか。
“慈悲の瞑想”というものがあります。これは、自分や自分の大切な人、さらには苦手な人、そして、“生きとし生けるもの”の幸せを願うワークです。
始めは苦手な人を思い浮かべるのが辛いかもしれません。でも、続けていくうちに、少しずつ慣れていったりするものです。
これから、毎月第三水曜日に行う予定です
ご興味のある方は、気軽にご参加くださいね